オピニオン
2位じゃダメ
個人的なことだが、私がこの業界で記者となったのは、民主党が政権交代を果たした2009年である。記者になったばかりの私は、議員会館に行き、最上階から1階ずつ、厚生労働関係の議員たちに挨拶回りを行った。当然、ほとんどの場合で相手にはされなかったが、挨拶に応じてくれた議員も何人かいた。その一人が蓮舫氏である。挨拶に行ったのはいいものの、頭の中は真っ白で、とんちんかんな質問をしてあきれられた記憶があるが、それでも挨拶に応じてくれたことは、とてもありがたく思ったものだ。
そんなこともあってか、私は民主党、今は立憲民主党だが、好感を抱いているし、応援もしている。民主党が中心となって推し進めた「がん登録法」を、政権を失ったら採決をボイコットしたときは、本当に失望したものだ。それでも、民主党政権の3年間は、厚生労働行政についてはある程度評価している。
そして、蓮舫氏の都知事選立候補である。現東京都知事の小池百合子氏も立候補を表明し、「女性候補同士による一騎打ち」との報道も出てきている。私は都民ではないが、東京都知事選挙には注目している。7月7日に投票が行われる都知事選挙は、いうまでもなく、今後の日本を大きく変えるかもしれない節目となる選挙だ。いっそのこと、この選挙が大きなうねりとなり、国政も大きく変わってくれないかと個人的に思っている。毎年薬価改定も、健康保険証の廃止も、大阪万博も、いろんなことを一から見直してほしい。2位じゃダメですからね。
(2024年6月21日掲載)
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