オピニオン  
 
転機を迎えるGE業界
 
   つい1〜2年前は、後発医薬品企業に業界再編について意見を求めると、否定的な声が多かった。少量多品種を製造しているため、M&Aをすると銘柄が重複してしまうとか、後発医薬品使用促進策という風が吹く中、各企業とも業績が好調で自社売却などを考える企業は出てこないといった見方だ。それが今ではだいぶ異なっている。業界再編は加速するとの意見が多いのだ。日本ジェネリック製薬協会が公表した産業ビジョンでも、後発医薬品企業の集約化・大型化もあり得ると記載している。
 理由はいくつか考えられる。一つは、各後発医薬品企業の業績だ。使用促進策の影響で売上高は引き続き伸びているものの、薬価制度により原価率が上昇し、利益を得にくい状況に陥っている。使用促進策の追い風よりも、薬価引き下げの逆風のほうが強くなりつつあるのだ。そしてもう一つは、厚生労働省が示した資料である。後発医薬品企業196社のうち、後発医薬品を1〜9品目しか製造していない企業が約半数を占めたという資料だ。これを見れば「業界再編は無理」とは言えない。厚労省がこんなデータを示したのは「つまみ食い的に数品目しか作っていないところは、この際ご退場いただきましょうというところでは」と裏読みする声もあるほどだ。
 いずれにしても、後発医薬品企業が右肩上がりで成長する局面は転機を迎えている。各企業は三者三様の対策を講じており、後発医薬品業界は非常にエキサイティングな時代を迎えている。

(2017年7月28日掲載)
前後のオピニオン
処方せん集中率と調剤報酬
(2017年8月4日掲載)
◆転機を迎えるGE業界
(2017年7月28日掲載)
『ストップ・ザ・ヒアリ』
(2017年7月21日掲載)