オピニオン  
 
女性と土俵問題から考える
 
   世界的に、セクシャル・ハラスメントや女性差別に対する抗議運動が展開されている。日本でも、女性記者が官僚から受けたセクハラの報道をきっかけに議論が活発化しているが、被害者をバッシングするような発言や加害者を擁護するような発言も目にする。
 このような中で特に日本に特有の議論といえば大相撲の土俵と女性についての問題だろう。大相撲の春巡業で、土俵上であいさつをする市長が倒れた際に、救命のため土俵に上がった女性を土俵から降りるように促したことが話題になった。また、別の日には巡業開催地である宝塚市の女性市長が土俵の上であいさつすることを拒否され、土俵の外であいさつしたことも報道されている。その後、宝塚市長は日本相撲協会に対し要望書を提出した。報道によると、巡業での開催地首長のあいさつについて、土俵上であるか土俵下であるかは別として、男女平等とすることなどを要望している。協会では今後、一般男女などに対して調査を行うそうだ。
 議論を深める一つのきっかけとして、土俵の下であいさつをする男性の市長が出てこないかと個人的には期待している。もし自分だったら、という視点で考えてみるということが大事なのではないか。そしてこれらの議論が深まることで、病気や障害を持つひとへのまなざしがさらに改善されていくことにつながるようにと願う。

(2018年5月18日掲載)
前後のオピニオン
◆女性と土俵問題から考える
(2018年5月18日掲載)
活発化する「骨太方針」議論
(2018年5月7日掲載)