オピニオン  
 
医療業界再編の機運
 
   先日、コンサルティング業界の方から、最近は医療業界の再編に強い関心をもっているという話を聞いた。医療機関には、診療報酬改定という経営上のターニングポイントがある一方で、国民医療費の増加、つまり収入が増える要素がある。こうした中で、再編の機運が高まっており、実際にM&Aの動きが出始めているのは非常に興味深いのだそう。製薬業界や医薬品卸、ドラッグストア、調剤薬局などの分野では以前から再編が進んでいるが、今まで医療機関においてこうした動きがあまり見られていなかったというのは確かに興味深い。
 医療機関の再編といっても、病院とクリニック・診療所では事情が大きく異なるだろうし、都市部と地方でも変わってくるだろう。確かに、地域包括ケアといった概念や、地域医療連携推進法人などの動きが現実のものとして形が見えてくると、個別に存続を図る医療機関は、よほどの強い武器を持っていなければ太刀打ちできないかもしれない。他業種と同じく、時代の動き、地域のニーズに合わせて柔軟に変化していく姿勢が、これからの医療機関には求められているということなのだろう。ごく個人的な話ではあるが、再編によって、近所の医療機関がなくならないことを祈るのみである。

(2018年4月20日掲載)
前後のオピニオン
SM税制申告した「1.6%」
(2018年4月27日掲載)
◆医療業界再編の機運
(2018年4月20日掲載)
「近所の病院の敷地内薬局」第3報
(2018年4月6日掲載)