オピニオン

今年もあと1ヵ月

 今年も残すところあと1ヵ月を切った。振り返れば、昨年に続いて新型コロナウイルス感染症に振り回された1年だったとしみじみ思う。最近では、ワクチンや治療薬が普及してきた影響からか、感染者数や死者数の報告も大きく減少しており、来年はもう少し活動の自由度が広がるのではないかと期待している。
 話は変わるが、日本生命が「勤労感謝の日」にちなんだアンケート調査の結果を発表した。仕事や働き方に関する内容になるが、テレワークの導入についての設問では、「よかった」とする回答が72.0%に上っていた。これを年代別でみると、30~50代は同様の傾向である一方、~20代(67.2%)、60代(67.3%)は若干低くなり、70代~では35.3%と極端に低い結果となっていた。この調査では、職場における“飲みニケーション”の是非に関する結果も示されており、「どちらかといえば不要」「不要」との回答は全体の61.9%(前年比16.2%増)となっていた。
 このアンケートでも分かるように、仕事や、人と人とのコミュニケーションのあり方がこの2年で大きく変化した。これがコロナの終息に伴って以前に戻るのか、今の手法がスタンダードになっていくのか、更なる変化をみせるのか、壮大な実証実験の渦中においては全く想像もつかない。日本生命のウェブサイトにはこの調査のもう少し詳しい結果が示されているので、この手の話に関心のある方はご自身で確認されるのがよいだろう。



(2021年12月3日掲載)



前後のオピニオン

「少量多品種」からの脱却
(2021年12月10日掲載)
◆今年もあと1ヵ月
(2021年12月3日掲載)
薬価制度改革をめぐる攻防
(2021年11月26日掲載)