オピニオン

政策誘導としてのGE加算

 「政策誘導の点数であり、営業補償のための点数ではない」――。厚生労働省・医政局経済課の城克文課長は7月12日、愛知県名古屋市内で開催された「日本ジェネリック医薬品学会」の学術大会での講演で、後発医薬品調剤体制加算(GE加算)についてこのように語った。
 GE加算は薬局に対し、後発品の調剤割合に応じて調剤基本料に加算する仕組みで、調剤報酬改定ごとに算定要件を厳格化してきた。14年度改定では、点数自体はアップしているものの、算定要件である調剤割合を引き上げるとともに、評価区分を3段階から2段階に絞り込んだ。17年度末までに数量シェア60%を目指すとした政府目標の趣旨に沿った対応で、城課長も「(政府目標達成後には)次の目標に向かってハードルを上げていくことになる」と語っている。
 激しい調剤バッシングに見舞われた14年度改定の議論では、GE加算の意義を疑問視する声も寄せられた。保険者団体は「医薬分業の目的を果たすためには、加算を付けなくても(後発品の使用促進に)自分で努力して頂くのが筋だ」と主張しており、薬局関係者の間でも「いずれはハシゴを外される」との見方は強い。
 城課長はまた、GE加算について「皆が算定できるようになれば不要になる」とも発言している。すでにGE加算の区分2(65%以上=22点)を算定している薬局も存在する。16年度改定でGE加算の存続を巡る議論が行われる可能性は、決して低いとは言えない状況にある。



(2014年7月18日掲載)



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