オピニオン

2019年参議院選挙

 第25回参議院選挙が7月21日に投開票され、日本薬剤師連盟の組織内候補として立候補した本田顕子氏が初当選を果たした。本田氏は当選後に開いた報告会で「今日からがスタートなので、責任政党である自由民主党の中でしっかりと政策を実現していけるように、新しい世代に希望を与えられるように実行していきたい」と意気込みを語る。
 国政に参画する本田氏にとって、最初に活躍の場が訪れるのは、衆議院で「継続審査扱い」となっている医薬品医療機器等法(薬機法)改正案の審議だろう。報告会に駆けつけた藤井基之参院議員は「参議院ではタッグを組んで、皆さんの要請を受けて仕事をさせて頂きたい」と話すとともに「8月1日に臨時国会が招集され、その次の臨時国会で薬機法改正案が出てくると思う。法案が衆議院から参議院に送られてくれば、皆さんの意見を踏まえて発言していきたい」と語る。
 さらに、藤井参院議員は「今回の薬機法改正案は、法律で骨格だけが固まっていて、詳細は全て厚生労働省令で決める建て付けとなっている。省令でどのように決めていくのか。それに対する専門家としての意見を、国政の場や自民党の中できちんと発言しないといけない」と気を引き締める。
 年末に向けては2020年度診療報酬改定などを中心とする予算編成が本格化する。18年度改定では医師の技術料に当たる「本体部分」でのプラス改定を確保するため、薬価・材料改定と調剤報酬で必要な財源を捻出した経緯がある。薬機法改正と年末の予算編成。薬剤師だけでなく、薬業界代表である本田氏の今後の活躍に注目が集まる。



(2019年7月26日掲載)



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