オピニオン
NB、PBの価値創造
いかに価格政策の舵を取っていくかは重要な課題で、OTC医薬品市場の縮小傾向が続いている中ではなおさらそうといえる。ただ価格は、ニーズに応じて下げればよいというほど単純ではなく、下げても相応の利幅が確保されなくてはなるまい。その点では仕入れ等で、規模の大小によるスケールメリットが使えるか否かの差は大きい。
そうなると中小を筆頭に、価格競争には巻き込まれたくないとの危機感が働く。まともに価格競争をしたのでは勝ち目がないとすると、例えばPBでは高付加価値品にも活路を見い出していこうとの考えになる。PBはそもそも第一義的には、NBに対する価格訴求・コスト削減等による利益率向上の実現。ところが価格訴求性と矛盾するようだがNBと同じ価格で陳列し、品質比較を促しさえするPBも存在感を高めている。PBは大きく進化しており、“安価でお得”だけではない顔も見せ始めているのだ。
小売り自身や消費者・生活者の間にある、大手製薬メーカーによるNB商品に対する信頼は大変に厚い。一目で安心してもらえるのはNBとしてNBの取り揃えに徹する小売りがあったり、マスメディア広告に影響されて指名買いする消費者・生活者がいたりするのは既に知られているところ。しかしNBもうかうかはしていられない。ブランド力に安住しない、戦略的政策にも期待が掛かる。
(2012年6月29日掲載)
前後のオピニオン |
◇治療と職業生活の両立 (2012年7月13日掲載) |
◆NB、PBの価値創造 (2012年6月29日掲載) |
◇市場拡大再算定対象品目と候補品目に3倍の開き――右往左往したメーカー (2012年6月22日掲載) |