オピニオン
市場拡大再算定対象品目と候補品目に3倍の開き――右往左往したメーカー
日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会が、薬価研常任運営委員会会社24社、日本ジネリック製薬協界(JGA)会員会社23社、PhRMA・EFPIA会員会社16社(一部重複)を対象に行った2012年度薬価改定に対するアンケートによると、厚労省から市場拡大再算定に該当する可能性があると事前に連絡を受けたのは薬価研常任運営委員会会社では、24社160品目に上る。実際に市場拡大再算定および市場拡大再算定類似品とされたのは47品目だから、3倍以上の開きがあることになる。
薬価研によれば、これまでこれほどのズレが出たことは記憶にないという。市場拡大再算定を受けると当該企業の経営に大きな影響を及ぼすことから、結果として適用されなかったとしても、候補となった企業がさまざまな対応に追われたことは想像に難くない。「数多くの社内関係部署の活動を停止させて短期間で資料を提出せねばならない」うえに、今回は企業に連絡が来たのが金曜夕方だったため、「(当該部署の社員に)休日出勤を強いることになった」との悲鳴も聞こえてくる。
候補が増えたのは、「市場拡大再算定類似品」の範囲の見直しが行われたためということだが、会員企業からは、適用除外の基準が不明だったことから、該当可能性の連絡を受けたあとの手続きやプロセスに関する運用面の見直しを求める意見が多くあがったという。透明性が高くないと、企業経営に対する影響が予測しにくく、対応策も立てづらいというのは、至極当然のことだと思う。
(2012年6月22日掲載)
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◇NB、PBの価値創造 (2012年6月29日掲載) |
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◇すべての道は「消費」に通ず (2012年6月15日掲載) |