オピニオン
続くサイバー攻撃
サイバー攻撃による被害の報告が激増しており、深刻な問題となっている。不正アクセスによる個人情報を含むデータの漏えい事案が発生している状況を踏まえ、内閣官房国家サイバー統括室はこの10月に、事業者がとるべき主な対策のポイントを示した文書を発表。国の個人情報保護委員会も同事案を踏まえ、文書や動画による注意喚起を行った。すでに全国民の情報が何らかの形で流出しているという話も聞くが、まったくの冗談とは言い切れないところが恐ろしい。
個人情報保護委員会の報告によると、データ漏えい事案は、▽脆弱性が放置された▽脆弱性への対応が遅れた▽不正ログイン▽グループ会社や海外拠点が狙われた▽グループ会社間のアクセス制御不備があった▽個人領域に保存したデータの漏えい▽グループ会社への監督が不十分▽利用するクラウドサービスからの漏えい▽APIが悪用される――の9つの事例に分類されるという。企業等のシステム担当者は、常にこれらの問題に対してアンテナを張り、対策を講じ続けなければならないというのは非常に骨が折れる。また個人としても、自身が不正の窓口となってしまわないよう注意し続ける必要がある。
伝説の大泥棒として知られる石川五右衛門は、「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」と辞世の歌を詠んだという。これから先も、データの盗人は尽きないと思って過ごすしかないのだろう。
(2026年10月30日掲載)
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