オピニオン
トップの能力以上には成長しない
少し前のことになるが、第44回日本動脈硬化学会総会・学術集会が7月19~20日、福岡市で開催された。会場となったのは、ソフトバンクホークスの本拠地・ヤフードームに隣接するヒルトン福岡シーホーク。そんなこともあってか、1日目終了後の懇親会では、会場入り口でソフトバンクホークスのマスコットキャラクターが出迎えていた。
野球ファンの人が、今大会を企画したのであろうか。学術集会2日目、特別講演として登壇したのは、東北楽天イーグルスの野村克也名誉監督。野村監督は冒頭、「自分がなぜここに呼ばれたのかわからない」といきなりぼやき、満席の会場の笑いを誘った。
講演は「弱者の戦略」がテーマとされる予定だったが、そんなことは意に介さず。野村監督は「野球のことしか話せない」と、クライマックスシリーズの途中に今季限りで監督交代を申し渡されたことや、N畑監督やK山監督を「監督の器ですかね」と皮肉るなど、思いつくまま野球話を披露された。
その中で印象に残ったのが、「組織はトップの能力以上には成長しない」という話。「だから、トップは常に努力していなければならない」と続けられた。あえて「組織」と言ったのは、野球に限ったことではないということだろう。企業や会社が社長の能力以上に成長しないというのは、わかるような気がする。すると、日本という国も、総理大臣の能力以上には成長しないということだろうか。楽天的には、とてもなれない。
(2012年8月31日掲載)
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