オピニオン

されど2点

 2012年4月の診療報酬改定では、ジェネリック医薬品(GE)の使用をさらに促進させようと、2点の一般名処方加算が新設された。同加算は1品目でも一般名による処方箋への記載があれば、処方箋1枚につき2点が加算されるというもの。2点でどれほどの“効き目”があるのかと当初はいぶかる声も聞かれたが、蓋を開けてみればそのような心配をよそに、一定の効き目をあらわしているようである。
 あれだけ進まなかったGEの使用に関し、医師段階での動向に変化が見え始めているのが興味深い。おかげで、GEの使用割合が数量ベースで20%を切っていたような薬局が、あっという間に30%を超えたなどの例も出ているという。多数のGEが参入してきた先発品を持つメーカーが、GEによるシェア侵食は「想定よりも大きかった」と第1四半期を振り返るほど。新たなGE使用促進策の奏功具合は、先発メーカーの驚きが雄弁に物語っている。まずは国も胸を撫で下ろしているところでなかろうか。
 これまでGEへの変更が進まなかった要因のひとつには、GEへ「変更不可」とされなかった処方箋の場合でも薬剤師や患者が結局、医師に気兼ねしてしまう事情もあったとか。その意味でもGEの使用を促進するということは、なかなか容易ではなかったもよう。今更ながらもいかに処方に左右されていたのかが分かる。たかが2点、されど2点ということか。



(2012年8月24日掲載)



前後のオピニオン

トップの能力以上には成長しない
(2012年8月31日掲載)
◆されど2点
(2012年8月24日掲載)
人種に「差」はある
(2012年8月17日掲載)