オピニオン
12万円のゲーム機
プレイステーション5の新モデル「プレイステーション5 Pro」の発売が発表された。日本での価格は何と約12万円。現行のモデルと比較してスペックは大幅進化しているとのことだが、従来のゲーム機では群を抜いて高い値段設定だ。米国では699・99ドルということで、レートで換算しても日本での価格は高いといえる。
肌感覚として、ゲーム機に12万円はかなり高いと思う人はかなり多いのではないか。購入するのに躊躇われるというのが正直なところだろう。少なくとも気軽に支払える値段ではない。いわゆる「コアユーザー」と呼ばれる層への普及にとどまるのではないか。
そもそも現行のプレイステーション5が値上げされたばかりだ。今回の値上げでは、標準モデルが6万6980円から7万9980円へ、ディスクドライブ非搭載のデジタル・エディションは5万9980円から7万2980円に改訂された。2020年の発売当時は、それぞれ5万4978円、4万3978円だったため、4年間で2万5000円以上も値上がりしたことになる。これまでは家庭用ゲーム機は時間が経つほど値段が下がるのが当たり前だった。円安など様々な背景があるが、その状況も当たり前ではなくなっている。ファミリー層や、ちょっとゲームを遊びたいようなライトユーザー、子供のプレゼントとして考えるとやはり高額だ。また、子供や学生が自分で購入するにしても、なかなか厳しい。ゲーム機はこれからもどんどん高くなっていくばかりなのだろうか。
(2024年9月20日掲載)
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