オピニオン
冬季五輪は史上初の複数都市開催
ミラノ・コルティナ五輪が2月6日、ミラノのサンシーロ五輪競技場などで開会式が行われて開幕した。五輪史上初めて複数の都市・自治体名がつき、開会式でもミラノ、プレダッツォ、リビーニョ、コルティナダンペッツォの4カ所で代表選手団が行進した。会場は、イタリア北部の4つに分散する開催となる。
分散開催となった要因は、膨れ上がる開催費用のためだ。2014年ソチ大会では、開催費用が5兆円に上った。さらに開催候補の都市では、住民の反対運動が広がるなどして、五輪招致に断念した都市が相次だ。そのため、国際オリンピック委員会は「1国1都市」を原則としたオリンピック憲章を改定し、複数の都市による共同開催を決定した。
五輪など大規模な国際スポーツ大会にかかる費用は増すばかりで、国や自治体にとってかなりの負担となる。共同開催であれば、それぞれの既存施設を活用することなどでコスト削減につながる。一方でデメリットとしては、選手や観客にとっては移動の負担がかかることとなることと、大会としての一体感に欠けてしまうことだろう。
ただ、今後の五輪のありかたとして、コストを極力抑える方向になるのは間違いない。特に冬季五輪では、温暖化の影響で開催できる地域が限られることが予想される。今回の五輪では、様々な課題が浮き彫りになるはず。日本人選手の活躍だけでなく、こうした点にも注目していきたい。
(2026年2月13日掲載)
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