オピニオン
ザ・衆院選
第48回衆議院議員総選挙も終わり、すっかり冬めいて参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本欄では、各党が投票日に発表した声明などを紹介し、選挙戦を振り返りたいと思います。
「野党の離合集散が繰り返され、選挙戦の構図が混とんとする中で、政治の安定を求める声が、日に日に大きくなっている」――自由民主党。「目指す将来像があいまいで責任ある政策を提示できない野党に国のかじ取りを委ねるのか、その選択が問われる選挙だ」――公明党。圧勝した自民党と、追走する公明党。憲法改正の発議に必要な議席数も満たしました。
「日本に立憲主義、民主主義を取り戻すための新たなスタートの1日としたい」――立憲民主党。「新たな選択肢として存在を示すことができたと確信している」――希望の党。野党第1党に躍り出た立憲民主党と、存在を示せなかった希望の党。今後の動向が注目されます。
「選挙の対決構図は、『自民・公明とその補完勢力』対『市民と野党の共闘』であることが鮮明になった」――共産党。「国民は、政府批判ばかりで対案も出さない野党ではなく、政権交代を担える力のある野党を求めている」――日本維新の会。伸び悩んだ2党。野党としての役割を立憲民主党に奪われた形です。
振り返ってみれば、自民党に風が吹いた衆院選でした。希望の党が伸び悩み、立憲民主党が躍進したのも印象的です。しかし、有権者が最も注目し、「台風の目」となったのは、「21号」のような気がしてなりません。
(2017年10月27日掲載)
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