オピニオン

生活者の人生に寄り添うOTC薬

 「OTC薬の売上が芳しくない」「非常に厳しい」という話をよく聞くようになった。実際にインテージヘルスケアによると、2022年から3年連続で成長していたOTC薬市場全体の販売金額は、2025年では4年ぶりに前年割れに転じていた。また2026年7月度の販売金額も前年比98.5%と5か月連続で前年に届かず、特にドリンク剤・ミニドリンク剤の前年割れが続くほか、総合感冒薬・鎮咳去痰剤・口腔用薬のトローチ剤も低調に推移している。一方で7月では胃腸薬・総合ビタミン剤・便秘薬は個数ベースではマイナスであるものの、金額ベースでは伸長。さらに漢方薬も好調に推移しているほか、ある企業からは「直近では特定の成分が『指定乱用防止医薬品』に指定されていない総合感冒薬が伸長している」という声もあった。
 生活者が「医療機関を受診するか」「市販薬を使用するか」の行動パターンを分析したインテージヘルスケアの「生活健康基礎調査2026」によると、慢性的な頭痛や片頭痛、高熱、発疹(湿疹・じんましん含む)では医療機関の受診を軸に対処方法が検討される傾向が強い一方、一時的な頭痛やかぜ、のどの痛み、微熱、鼻づまり・鼻水ではOTC薬のみを選ぶ生活者が多くみられており、生活者自身が症状の種類や程度などに応じて対処方法を使い分けていることが明らかになった。少しずつ、セルフメディケーションが生活者に浸透していると言えるのではないか。セルフメディケーションの中心にはOTC薬がある。逆風が吹いている中でも、生活者の健康に、人生に寄り添う存在として誇りを持って、次なる成長機会を捉え続けてほしい。



(2026年9月25日掲載)



前後のオピニオン

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(2026年9月25日掲載)
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(2026年9月18日掲載)