オピニオン

3学会、新型コロナワクチン定期接種を強く推奨

 日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会は9月1日、「2026年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解」において、2026年10月から始まる、流行株に合わせた最新の新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨すると発表した。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2023年5月の五類感染症移行後も流行を繰り返し、冬と夏に流行がみられている。流行規模は徐々に縮小しているが、検査を行わないケースも増え、実際の広がりは大きい可能性がある。人口動態調査によると、2025年には約2万1500名もの人が新型コロナウイルス感染症により亡くなっており、うち98%を65歳以上の高齢者が占めた。新型コロナウイルスは、とくに高齢者にとって依然として命を脅かす感染症だ。
 新型コロナウイルス感染症は2024年4月から定期接種となり、65歳以上の高齢者などを対象に、年に1回行われている。しかし、2024年度の65歳以上の推定定期接種率は19%と低く、2025年度はさらに低調であったことが懸念されており、高齢者のCOVID-19に対する免疫は十分でないことが予想される。COVID-19に対するワクチンの有効性は、国内外で確認されている。米国では救急受診予防効果が48%、デンマークでは死亡予防効果70%と高い有効性が報告された。これらを踏まえ、3学会は、今冬および来夏の流行に備えて、新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨した。また、COVID-19に罹ったことがある人も再感染するため、既感染者にも接種を奨めるとしている。



(2026年9月11日掲載)



前後のオピニオン

「一部保険外療養」と長期収載品の選定療養
(2026年9月18日掲載)
◆3学会、新型コロナワクチン定期接種を強く推奨
(2026年9月11日掲載)
「SaMD産学官連携フォーラム」は今年で6回目
(2026年9月4日掲載)