オピニオン

加藤勝信厚労相の再登板

 安倍晋三首相による内閣改造に伴い、厚生労働大臣には自民党の前総務会長である加藤勝信氏が再登板を果たした。副大臣(医療・福祉担当)には橋本岳衆議院議員が再び起用されたほか、大臣政務官(労働・年金・子育て支援)には医師の自見はなこ氏が就任した。厚生労働分野に関わりの深い陣容で、2020年度診療報酬改定や負担と給付のあり方といった課題に臨む。
 安倍首相は記者会見で今回の組閣について「安定と挑戦の内閣」と表現する。厚生労働省に関しても同様の見方は可能で、ある業界関係者は「安心して社会保障制度の議論に参画できる」と語る。加藤大臣は1979年に大蔵省に入省後、03年の衆議院選挙で初当選。様々な国務大臣を歴任したほか、17年8月の第3次安倍内閣(第3次改造)では、厚生労働大臣を努めている。
 加藤大臣は初登庁後に専門紙記者クラブを訪れ、「厚生労働行政は国民生活のそれぞれのステージに強く影響するものであり、国民からも高い関心を頂いている」と述べたほか、厚生労働大臣就任にあたって「改めてこの分野を担うことに対し、しっかりと身を引き締めながら、常にスタートの気持ちで取組んでいきたい」と挨拶。さらに、政府が進めている全世代型社会保障改革に関して「所掌している全ての分野が入ってくるので、それぞれの改革の方向性を出していけるように努力していきたい」との意気込みを示した。



(2019年9月20日掲載)



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(2019年9月27日掲載)
◆加藤勝信厚労相の再登板
(2019年9月20日掲載)
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