オピニオン

「広報コーディネーター」の成果

 最近、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の広報活動や情報発信が変化してきていることに気が付いた。PMDAの“今”を紹介する広報誌「PMDA Updates」の変わりようは特に顕著なのだが、資料の作り方が変わったのか、発信された情報が見やすく、その要点が分かりやすくなるような工夫がみられるようになった。2024年度からスタートした「第5期中期計画」では、戦略的な広報活動や積極的な情報の発信が掲げられており、その成果が出始めたと考えられる。
 実は、表立って発表はしていないが、PMDAはこの戦略的な広報活動等の展開にあたり昨年9月、全部署に「広報コーディネーター」を設置した。「広報コーディネーター」は、各部署が発信したい情報を広報課に集約する、いわゆる“ハブ”の役割を果たす存在。これまでは各部署が独自に情報発信を行っていたが、「広報コーディネーター」の設置により、各部署が発信したい情報が効率的かつタイムリーに広報課と共有され、事前に効果的な発信方法などについて検討することが可能になった。情報の受け手を意識した資料作りや情報発信を心掛けているということで、実際にSNSのリアクションも増えてきたという。規制当局から発信される情報は、専門的で難解なものも少なくない。それ故、こうしたPMDAの取組みは、我々情報の受け手にとって非常にありがたく、今後も継続してほしいと思う。



(2025年11月14日掲載)



前後のオピニオン

高市トレード
(2025年11月21日掲載)
◆「広報コーディネーター」の成果
(2025年11月14日掲載)
「事件」
(2025年11月7日掲載)