オピニオン

2026年の始まり

 2026年が始まった。1月というのは、以前であれば新年を迎えてどこか心が躍るような感覚を覚えたものだが、2020年代に入ってからは、「何事もなく平穏無事に過ごせますように」という想いを強く感じるようになった。振り返ってみると、2020年1月には日本で最初に新型コロナ患者が報告され、その後数年は社会が大混乱に陥ることとなった。また2024年1月には、いわゆる能登半島地震が発生。広範囲で甚大な被害を及ぼし、現在でもその影響は残っている。2025年1月の宮崎県日向灘を震源とする地震も多くの人的・住家被害が出た。今年で言えば、1月6日に鳥取県と島根県で最大震度5強を観測する地震が発生したが、この記事の執筆時点では大きな被害は出ていない模様。何事もなく生活が送れるようただ願うばかりだ。
 さて、業界の最近の関心事と言えば、中央社会保険医療協議会が昨年末に取りまとめた「令和8年度薬価制度改革の骨子」になるのだろうか。市場拡大再算定を類似薬に適用する、いわゆる“共連れ”の廃止が明記されたことは数少ない明るい話題だろう。ただ、日本の薬価制度は、保険財政の維持手段としての意味合いが強く、日本市場の魅力を削ぐ一因となっている。ドラッグラグ・ロスの問題が顕在化し、業界からも制度の抜本的な見直しを求める声が上がっている中、国はどう応えていくのか。今年の動きに注目していきたい。



(2026年1月16日掲載)



前後のオピニオン

新党結成
(2026年1月23日掲載)
◆2026年の始まり
(2026年1月16日掲載)
「起きようとしない男」
(2025年12月26日掲載)