オピニオン

医薬局で進むオフィス改修

 厚生労働省医薬・生活衛生局でオフィス改修が進んでいる。昨年に立ち上がった「厚生労働省改革若手チーム」は、改革の方向性の1つとして「『暑い、狭い、暗い、汚い』オフィス環境の改善」を主張。「オフィス環境改善チーム」を構成し、具体的な解決策として「生産性・創造性向上のためのオフィス・レイアウト」「打ち合わせスペース・会議室の確保・手続き簡素化」「エアコン稼働時間や温度調整の柔軟化・手続き簡素化」を提案していた。
 医薬局でもこうした提言を踏まえ、数年前にレイアウト変更を行った総務課をはじめ、今年に入ってから医薬品審査管理課と医療機器審査管理課、医薬安全対策課がオフィス改修を進めており、監視指導・麻薬対策課も着手する予定だ。医薬安全対策課では、床やイスを変えたほか、ロッカーを廃棄するなどして広い打ち合わせスペースを確保し、以前よりも開放的なレイアウトを実現させた。医薬品審査管理課でも同様の模様替えを行っている。
 若手チームが厚労省のオフィス環境について不満を尋ねた調査によると、「夏季の執務室が暑い」「打ち合わせスペース・会議室が少ない」「各座席の間が狭い」「廊下が暗い」といった意見が出ていた。厚労省の職員からは一定の評価があがる一方で、まだまだ不十分との意見も出ている。「暑い・暗い・狭い」と評される厚労省のオフィス改革は、まだまだ道半ばにあるといえる。



(2020年3月20日掲載)



前後のオピニオン

がん生存率が改善傾向「医療者と患者が治療に向かっている」
(2020年3月27日掲載)
◆医薬局で進むオフィス改修
(2020年3月20日掲載)
選定療養費のことは大した問題ではない
(2020年3月13日掲載)