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● 具体的には?
国府田 中枢神経領域での主力製品は、統合失調症の適応を有する抗精神病剤「リスパダール」です。「リスパダール」については、最近、唾液で崩壊させて服用することができるOD錠(口腔内崩壊錠)の製造販売承認を取得し、4剤型となり、これまで以上に患者さんの生活スタイルに応じることができます。児童に多い疾患である注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療薬として期待される「コンサータ」は現在承認申請中です。 真菌・感染症領域の主力製品には、抗真菌剤「イトリゾール」があります。「イトリゾール」は、カプセル剤だけでなく、内用液、注射剤も発売しています。 適応症は、爪白癬や水虫、口腔咽頭カンジタ症、食道カンジタ症で、皮膚科領域だけでなく血液内科の領域でも使える薬として期待をしています。 鎮痛・麻酔領域では、今年1月、日本初の長短時間作用性のオピオイド鎮痛剤「アルチバ」という全身麻酔用鎮痛剤を発売しました。手術終了後の覚醒が容易になるなどの特徴を持っており、麻酔科の先生方にも高い評価を頂いています。 がん領域では、シェアナンバー1を保っている貼付タイプのがん疼痛治療剤「デュロテップ」があります。他にも、このほど発売した「ベルケイド」という多発性骨髄腫の薬があります。この分野では10数年ぶりの新薬となり、適正使用の推進に注力しています。
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