|
即戦即決。感染症は病状の進行が早く、その治療はモタモタしてはいられない。通常は、アンチバイオティクス(抗生物質)を用いてこれに対応する。 直接病原菌をやっつけるので極めて効果は早く大きいけれども、かわりにからだにダメージを与えやすいのが玉に傷。からだの中にもともと備わっている有益な細菌をも大きく減らしてしまう欠点がある。 それに対して、現代のスローライフ推奨時代にピッタリというのが「プロバイオティクス」だ。アンチバイオティクスの対抗として使用され、俄然、時代の寵児となった。 大腸細菌叢の中で、有益な細菌群に働きかけ、病原菌と栄養を摂り合うことで、ジックリ抗菌を主体とする効果を発揮する。 つまり、プロバイオティクスは、急性感染症の治療には適さないが、一般感染症の予防に、或いはピロリ菌等の慢性細菌感染症で生ずる二次的病変発症の抑制のためには大変よく適している。 その本体は乳酸桿菌やビフィズス菌であり、既に多方面で活躍中であるが、その研究が深まるにつけ、層の拡大が予想される。 抗生物質のサポート役として、また、健康作りの必須製品として、その存在感はますます増強すると評価されている。 大腸内に一千種類数百兆個もいる細菌の中には、善玉菌・悪玉菌が常に凌ぎを削っていて、通常は善玉菌の優勢な細菌叢が、病原菌感染から守っている。更に、大事なことは、粘膜免疫を発達させることで腐敗を抑えるなどして腸内環境を整えているのである。 食べ過ぎ飲み過ぎなどで下痢を起こした時、私はプロバイオティクスで対応する。愛用歴が長く、服用量は規定の数倍もの量で調整する。 整腸がうまくできている時は、嗅覚の鋭い妻も気付かないほどオナラも臭くなく、プロバイオさまさまである。 プロバイオの研究はますます進展しており、今注目のメタボ関連の諸症状に有用な効果の期待できることが次々と発見されている。メタボ対策中の私としては、極めて大歓迎であり注目して見守っているところである。 最近の私の検査数値は、高血圧、コレステロールが既に境界線を突破している。これらにプロバイオが、有意に改善効果を発揮したと報告されたので、適応症取得前に毎日常用することに決めた。
|