薬事ニュース社
オピニオン

>>>記者の現場にもDX<<<
 先日、5Gを活用した自動配送サービス事業実装プロジェクトの取材に行った。西新宿エリアで食事や医薬品を配送ロボットが配送してくれるサービスの実装実験で、医薬品においては、医薬品の配送のほか、患者の使用済み医療廃棄物の回収などを配送ロボットが担ってくれる。これはこれでSociety5.0の世界を垣間見た気がしたのだが、個人的にはさらに衝撃的なことがあった。それは、説明者の話をスマートフォンで録音している他社の記者のスマホ画面だった。なんと、説明者の言葉がリアルタイムで文字化されているのである。
 実は5年ほど前、音声データをアップしたら自動で文字起こしをしてくれるツールでもないかなと思い、いろいろ探してみたことがある。あるにはあったのだが、途中で止まってしまうなど、正直「使えない」印象を持っていた。しかし、いつの間にかリアルタイムで文字化するアプリができていたとは。これこそDXだということで、自分なりに使いやすそうなものを探してみた。いま、私が使用するスマホには、そのアプリが入っている。スマホだけでは利便性がないので、PCでも使えるものを選び、さっそく学術集会の講演の音声データの文字化を試みた。あっという間に、全音声データが文字化され「すごい」と感心した。しかし、やはり手直しが相当必要で、一つ一つ手直しをしていたら、普通に文字起こしをする以上の時間がかかってしまった……専門用語が多いからね。普通の記者会見なら十分便利そうである。
(2023年3月17日掲載)