薬事ニュース社
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>>>更年期障害の受診率は10%程度<<<
 1904年3月8日、女性労働者が婦人参政権を求めてニューヨークでデモを起こしたことが起源となり、3月8日は「国際女性デー」と制定されている。また、イタリアでは3月8日は「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」とされ、男性が母親や妻、同僚の女性など、日ごろの感謝を込めて黄色いミモザの花をプレゼントする風習があり、3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれている。日本では、毎年3月1日から国際女性デーの3月8日までを「女性の健康週間」とし、自治体や企業などでは女性の健康づくりをテーマとしたイベントを実施している。
 この女性の健康週間を機に、久光製薬は女性の更年期障害についての理解促進を目指したトークイベントを開催した。トークイベントには、ミモザのコサージュを付けた元スピードスケート日本代表の岡崎朋美さんが登壇し、愛知医科大学産婦人科学教室の若槻明彦教授とトークセッションが行われた。岡崎さん自身は、更年期症状はあまり強くないとのことだが、多くの女性が更年期症状に悩みを抱えている一方で、症状を我慢する女性がほとんどであり、受診するのは10%程度だという。更年期障害においては、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)が主な症状となるが、症状以外にも骨粗鬆症や動脈硬化の要因にもなるとのことで、専門医を受診するよう呼び掛けていた。私の妻もそろそろ更年期。今年の3月8日には黄色い花を贈りつつ、これまで以上に健康面にも気を配らないといけない。
(2024年3月1日掲載)