薬事ニュース社
オピニオン

>>>2022年日医会長選<<<
 日本医師会は6月4日、任期満了に伴う役員選挙の立候補の届出を締め切った。会長選挙には松本吉郎常任理事と松原謙二副会長の出馬が確定。また、定数3人の副会長選挙では、松本常任理事が推薦する猪口雄二氏(現職副会長、全日本病院協会会長)と角田徹氏(東京都医師会副会長)、茂松茂人氏(大阪府医師会会長)のほか、現職副会長の今村聡氏が続投に向けて名乗り出た。会長・副会長ともに選挙戦が正式に確定した。
 定数10人の常任理事も選挙戦となる。松本常任理事のキャビネットに名を連ねるのは、現職常任理事の神村裕子氏(山形)、宮川政昭氏(神奈川)、江澤和彦氏(岡山)、釜萢敏氏(群馬)、城守国斗氏(京都)、長島公之氏(栃木)、渡辺弘司氏(広島)の7人と、新人の黒瀬巌氏(東京)と細川秀一氏(愛知)、今村英仁氏(鹿児島)の3人の計10人。そこに玉元弘次氏(千葉)が新たに立候補を届け出ることで選挙戦となる。
 「日医は残念ながらこの2年間で、全国の会員や医師、国民からの信頼が少し揺るぎ始めたと思っている。その思いはむしろ、先生方から湧き上がってきたものであり、それが我々を後押しして頂いた」――。松本常任理事は6月5日の選挙事務所開きで、会長選出馬を決意した背景について改めて説明した。公表したキャビネットに関しては「地域的にもバランスが取れたほか、適材適所で担当を充てることができると強く思っている」と強調する。
 松本陣営ではすでに、地元の関東甲信越ブロックに加え、九州、近畿、中部、東北といった大票田のブロックからの支持を固めつつある。5日の選挙事務所開きには、各ブロックの代表者が激励に訪れたほか、名誉会長で前会長の横倉義武氏も駆け付け「日医会長になると一挙手一投足が注目される。私も8年あまり大変緊張した日々を過ごしていた。そのような緊張した日々を今から過ごすのは大変ご苦労なことだと思う」と述べ、「国民のために、医療のさらなる向上のために頑張って頂きたい」とエールを送ったほか、「キャビネットなので皆で力を合わせて動けるようにして頂きたい」と挨拶した。
(2022年6月10日掲載)