薬事ニュース社
オピニオン

>>>選挙も、マーケティングも “ブログ様さま”<<<
 ブログ(※1)検索サービスを行っているサイト『テクノラティ』が興味深い統計結果を発表した。世界で1日に12万ブログ(毎秒1.4ブログ)が新たに誕生しており、書き込まれる記事は1日150万(毎秒17記事)。言語別では、日本語ブログがシェア37%で1位。2位の英語(33%)を僅差ながら引き離し、3位の中国語(8%)以下に大きく水をあける。日本だけで、実に毎日4万4400ブログ(約2秒に1ブログ)が誕生し、毎日55万5000記事(毎秒6.4記事)が書き込まれている計算になる。さらに、先の都知事選挙。各候補者について書かれたブログ記事数と選挙での得票数との関係について調査結果がまとまり、得票数トップ3の石原、浅野、吉田3氏については、ブログ数との一定の相関が認められたことも明らかになった。
 ブログが社会的、経済的に大きな影響力があることは少し前から当然のように言われるようになってきた。が、具体的にこうした数字を見せられると、改めて情報の流れに大きな変化が生じているな、と感じざるを得ない。米国などではもう少し先を行く。「YouTube(ユー・チューブ)※2」を使った次期大統領選挙候補の動画コーナーで、有権者と双方向で意見交換を行う試みや、TVスポットでは表現しきれない数分のCMを流したりする試みで、政治、経済面で新たな潮流が発生している。制度は別途考えるとして、そうした動きもやがて本邦に波及するだろう。
 今後、そうした世界に向っても情報発信を行っていかなければならない我々、そしてメーカーや各種組織は、その伝達方法で考えさせられる場面が多くなるだろう。
(※1:個人・グループで運営され、定期的に更新される日記調のWebサイト、※2:無料の動画共用サービスを行っているサイト)
(2007年4月20日掲載)