薬事ニュース社
オピニオン

>>>生理痛は社会問題<<<
 痛いってことは普通じゃないし、がまんすることは当たり前じゃない。月の半分がそういう状態だと、年間を通したらとてつもない時間の辛さだと思う。それが日本全体のなかで、女性で、何割かがそうだと思ったら、社会問題だと思うんです。これは本当に社会全体として取り組んでいかなければいけない問題なのかなと私はすごく思います。痛い本人だけじゃなく、周りの皆さんも、痛そうな人がいたり、辛そうな方がいたら「病院に行ったら?」という声がけだったり、「痛いよね、大丈夫? 休んでもいいよ」とか、やさしい声がけや行動が促される、推進されるような社会になっていったらいいなとすごく思いますので、このプロジェクトに参加できてとてもよかったと思います――。
 今年4月に都内で開催された「みんなの生理痛プロジェクト」説明会&「ロキソニンS プレミアムファイン」新CM発表会において、女優の石原さとみさんが、女性の生理痛についてこう語った。これまでいろいろな新CM発表会を取材してきたが、出演者がこんなに真摯に話す姿を見たのは初めてかもしれない。時間が押しているなとか思っていた自分が恥ずかしくなる。この言葉を聞いて、話す姿を見て、まさしくそうだよなと感銘を受けた。遅まきながら、生理痛に対する見方が変わった。あとは石原さんの言うように、やさしい声がけや行動。少しずつでも、やっていけたらいいなと思っている。
(2023年5月19日掲載)