薬事ニュース社
オピニオン

>>>「リフィル処方箋」に期待<<<
 1つの処方箋を3回まで反復して利用することができる「リフィル処方箋」が、4月の診療報酬改定により導入される。医師からリフィル処方箋を受け取ると、一定期間内なら、医師の再診を受けることなく、薬局で同じ薬を繰り返し受け取ることができる。個人的には大歓迎である。
 「リフィル処方箋」のメリットとしては、医療費削減、医療従事者の業務負担の軽減、患者の時間的・経済的な負担軽減などが挙げられている。私も約1カ月に一回病院に通院し、毎回同じ薬を処方してもらっている。次の通院日までの薬を処方してもらうが、その期間の調子によっては、薬が余るときもあれば、早めになくなってしまうことがある。とくに最近は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、通院までの期間は伸びている。その分多めにもらってはいるのだが、やはり足らなくなるときもある。これまでは、通院日までだましだまし使用するか、足りない分の薬を処方してもらうために近所の診療所に行くなどしていた。リフィル処方箋ならば、次回調剤予定日の前後7日以内にもらいに行けるとのことなので、手持ちがなくなるタイミングで薬局へ薬をもらいに行くことができる。この上なく便利だ。
 今後の課題としては、やはりリフィル処方箋の実効性を高め、きちんと運用されていくことだろう。長期処方のリスクなどに留意しつつも、リフィル処方箋が積極的に運用されていくことを期待している。
(2022年2月11日掲載)