薬事ニュース社
オピニオン

>>>米・大統領もなしえない偉業<<<
 見出しを読んで医療保険改革の話題だろうと見当をつけた方、残念ながらはずれです。成功したほうではなく、悪戦苦闘しているほう、そう、煙草の話です。
4月から神奈川県が「受動喫煙防止条例」を導入し、県内の公共施設を原則「禁煙」とする全国でも初めての試みに着手。それに先立つ2月25日には厚労省が、飲食店や病院、官公庁など不特定多数の人が利用する施設を原則「全面禁煙」とするよう求める通知を出して、喫煙者はいよいよ四面楚歌である。
 かくいう筆者も「追い込まれた」クチで、20余年の喫煙歴に別れを告げてまだほんの2か月だから、愛煙家のやるせなさは痛いほどわかる。ここ数年は、自分が非合法の薬物にでも手を出しているような後ろめたい気分に付き纏われたものだ。百害あって一利なしと理解はすれども、煙草ばかりをなぜそう目の敵にするのかという思いはいまでも強い。健康に悪いというなら、生活習慣病の最大のリスクである肥満予防のため、スナック菓子やファストフードも規制すべきだ。などとかねて息巻いていたら、あったんですね、本当に。「ジャンクフード税」なるものが。台湾やルーマニアで導入を検討中だとか。税収不足解消にお誂え向き……と思ったけど、日本ではまず無理だろうな。だって「国民食」とまで呼ばれる牛丼やラーメンに課税したら、たちまち暴動が起きるでしょう。
 閑話休題。禁煙に踏み切れずにいる方に耳よりのお知らせ。現在、お得な「YesWeCan」キャンペーン開催中。いまならもれなく「あのオバマでさえ成し遂げられない偉業を達成したんだ」という優越感に浸れること請け合い。なお、キャンペーンは予告なしに打ち切る場合があります。予めご了承ください。
(2010年4月16日掲載)