薬事ニュース社
オピニオン

>>>GEを使用したい時には<<<
 ジェネリック医薬品(GE)は、2度の処方せん様式の変更など大きな制度的後押しもあり、大幅な伸びも期待された。しかし「GEは思ったほど進んでいない」というのが一般的な評価。
 医療現場では、GEを求める患者が、かかりつけ医から「GEは信用できないので処方したくない」と平然と言われるケースがあったと聞く。自身の経験で言うと、これまで、処方される医薬品がなぜその銘柄でなければならないか、医師の説明を受けたことはそれほどない。そうした面だけみると、「信用できないから」との理由ではあるが、説明をされているという点では、何の説明がないよりマシかもしれない。しかし、GE使用促進という観点から見ると「GEは信用できない」という理由は問題だろう。
 GE使用促進の観点から、患者が医学的・薬学的知識を駆使して、医師のGEに対する不信を取り除くことは多くの場合難しいし、そこまでする必要もない。行政、学会、その道の専門家に任せればいい。我々患者ができることは、もし望むなら、「GEにしてください」とハッキリ意思を伝えることだ。しかし、なかなか言いづらいもの。そういう人には、保険者や学会などが作成する「GEお願いカード」がある。そうしたものを活用するのもいい。それを出すのもはばかられる人でも、まだあきらめるのは早い。外来なら処方せんを持って保険薬局に行き、GEに替えられないか相談すればいい。処方医へ疑義照会して、可能であれば替えてくれるかもしれない。それでもダメならしょうがないのであきらめるか、どうしてもGEにして欲しいなら、別のかかりつけ医を探すことだろう。
(2009年3月20日掲載)