薬事ニュース社
オピニオン

>>>GW中に診察している病院を探せ<<<
 ゴールデンウィークに妻が風邪をひいた。「喉が痛い」というので、市販のせき止めシロップや喉スプレーで一晩様子をみたが、改善の兆しが見られない。咳はどんどんひどくなり、声はガラガラを通り越して、発することさえできない状態。「これは病院に行くしかない」という結論に達したが、今はゴールデンウィークの真っ只中。案の定、かかりつけの診療所は休診であった。
 我が家は埼玉県S市にある。毎週「広報S」というタブロイド紙が市役所から送られてくるが、それには休日当番医情報が載っている。さっそくめくって、今日の当番医を確認した。内科と外科の病院が1件ずつ載っていた。内科は3駅先の病院が当番医であった。「ちょっと遠いが仕方がない」と、この病院に連れて行こうと思ったが、もう少し近所にないか、インターネットで祝日も診察している病院を検索してみた。すると、7~8件の病院がヒット。うち2件は自転車で行ける距離にあった。とりあえず、その2件に電話で確認したところ、1件は留守電、もう1件は診察しているとのことで、その診療所へ連れて行った。診察結果は「流行りの風邪」。抗炎症薬などを処方してもらい、家に帰った。喉の状態もだいぶよくなった。
 ネット社会といわれる今日この頃だが、それを実感した出来事だったと同時に、診察時間の多様化を感じた。そして、市の広報でも休日当番医だけでなく、休日に診療している医療機関の告知もしてもらえると、市民としてはとても助かる。
(2010年5月14日掲載)