薬事ニュース社
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>>>日本薬学会第142年会が開催<<<
 日本薬学会第142年会が、3月25日から28日までの4日間開催される。当初は名古屋での現地開催を計画していたが、新型コロナウイルスオミクロン株による感染拡大を受け、昨年に続きオンライン方式での開催となった。今大会でも、新型コロナウイルス感染症は主要なトピックスの1つで、関連するシンポジウムが4件企画されているほか、一般発表も99題が予定されている。
 日本薬学会のような学術集会に限らず、人流の大きいイベントは開催が非常に難しい世になった。国民の多くがワクチンを接種し、治療薬が複数登場した今でも、オミクロン株のように爆発的な広がりをみせることもあり、社会全体として感染症に取り組むことの難しさを改めて感じた。
 さて、この日本薬学会の年会、一昨年の第140年会(京都)は開催中止、昨年の第141年会(広島)は初のオンライン開催となった。これまでの経験から、現地、オンラインとそれぞれのメリット、デメリットが明らかになってきており、今後、これがどのような形になっていくのだろうか。同会の佐々木茂貴会頭は年会の開催に先立って開かれた会見で、「一般口頭発表およびポスター発表は、昨年に比べると件数がかなり増えてきている。このことからも、コロナ禍から学術活動が回復しつつあることが読めるかと思う」と、年会の成功に期待感を滲ませた。コロナに限らず、医療の発展に薬学は欠かせない。多くの方々の参加を望みたい。
(2022年3月25日掲載)