薬事ニュース社
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>>>改めて世界に存在感を<<<
ライフサイエンスおよび製薬業界向けのデータ・分析等を提供するリーディングプロバイダーであるCiteline社(ノーステラグループ)が公表したデータによると、2025年の新有効成分(New Active Substance:NAS)の初上市数は105件で、過去最高記録である2021年の97件を上回り最高記録を更新したという。また発売数では中国が米国を抜いてトップとなり、2025年の総上市数の44.8%を占めたのに対し、米国のシェアは41.0%にとどまった。なお日本のシェアは3%で、中国、米国、ドイツに次ぐ4位となる。加えて上位10社のうち7社が中国に拠点を置く企業で、もっとも多くのNAS製品を発売したのは中国の恒瑞薬業(Jiangsu Hengrui Pharmaceuticals)となった。Citeline社は「紛争や不安定な情勢といった世界的な逆風を考慮すると、2026年も同様の豊作となるかは不透明」であると分析しているが、創薬国として中国が大きく成長していることがわかる。
国内において「創薬・先端医療分野」は、「日本成長戦略会議」における17の戦略分野のうちの一つに選定されており、「我が国の強みである優れた基礎研究力への官民による長期的な先行投資」による「日本発の創薬シーズの継続的な創出」を行うことで、「海外市場の獲得」を目指すと示されている。間もなく官民投資ロードマップのとりまとめも発表されるだろう。予見可能性や財政とイノベーション評価のバランスなど、課題が多い日本市場だが、官民が一体となって議論し、戦略を構築することで、創薬産業は日本経済の原動力として力強い成長を遂げることが可能だ。日本が世界に改めて存在感を示すことができるか、その岐路に立っている。
(2026年5月29日掲載)