薬事ニュース社
オピニオン

>>>ICT?<<<
 今の日本で、「ITとは何ぞや?」との問いかけに、「Information Technologyの略で、日本語では"情報技術"を指す」と回答できる人は果たしてどれだけいるのだろうか。あくまでも個人的な感想ではあるが、それほど少なくないのではなかろうか。それでは、「ICT」ではどうだろう。「IT」と比較すると、回答率はガクンと減ると思われる。「ICT」とは、「Information and Communication Technologyの略で、"情報通信技術"を指す」言葉。「IT」と似たような意味の言葉ではあるが、どうも日本では「IT」、国際的には「ICT」で通りが良いらしい。新しい言葉についていくのは大変だ。
 この「ICT」、最近、国の政策の中にちらほら見かけるようになった。総務省などは、次世代のICT戦略として「u-Japan構想」を打ち出しており、この構想は「2010年にユビキタスネット社会を実現するための基本構想」であるとのこと。08年度には、「医療分野等において、ICTの高度利活用による課題解決を図るため、テレワーク共同利用型システムの実証実験、環境センシングネットワークに関する調査研究、健康情報活用基盤実証事業を推進」するための予算が組み込まれている。
 なるほど、「ICT」が既に医療分野に関係しているということは分かった。ただ、「ICT」を理解するために色々調べると、見慣れない横文字言葉があまりにも多すぎる。一読で理解できる人はほんの一握りではないか。南無三。とりあえず「ユビキタスネット」「テレワーク」「センシングネットワーク」の意味を調べるところから始めるか。
(2008年1月25日掲載)