薬事ニュース社
オピニオン

>>>「ニンテンドー」はじめました<<<
 とうとう小学生の子どもに「ニンテンドースイッチ」を買い与えてしまった。まだ買うつもりはなかったのだが、子どもが学校で「ニンテンドーってなに?」と発言したら周囲から引かれてしまったこと、子どもが「マインクラフト」の動画が好きなことから、誕生日に「ニンテンドースイッチ」と「マインクラフト」をセットで与えてしまったのだ。
 買うつもりがなかった理由としては、ゲームばかりするようになるのではという心配だ。2019年にはWHOの国際疾病分類に精神疾患の一つとして「ゲーム障害」が加わり、厚生労働省においても「ゲーム依存症対策関係者連絡会議」が立ち上がっている。香川県ではネット・ゲーム依存症対策条例が成立し、子どもの1日あたりのゲーム時間を平日は60分、休日は90分を上限とすることが保護者の努力義務とされた。厚労省の連絡会議の資料を見ると、ゲーム障害患者は年々右肩上がりで、症状としては「朝起きられない」「昼夜逆転」「物にあたる・壊す」といったことが見られ始めるようになるらしい。
 我が家では上限時間こそ決めていないものの、規則正しい生活に支障が出ないよう気を配っている、むしろ今は、良い効果のほうが出ていると感じている。学校の友達が家に遊びにくるようになったのだ。コロナ禍とはいえ、休日に友達と遊ぶことがほとんど皆無だったので、そのことを心配していた。友達と一緒にニンテンドースイッチで楽しく遊んでいる姿を見ると、こちらもなんだか嬉しくなってくる。
(2023年1月27日掲載)