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>>>2月14日あれこれ<<<
 2月14日に、ファイザーの新型コロナウイルス感染症に対するワクチン「コミナティ筋注」が特例承認された。新型コロナとの戦いが始まってから1年が過ぎ、「これで何とかやっていける」と感じた方も多いのではないだろうか。ただ、新型コロナワクチンの接種は当面、医療従事者を最優先に実施することが決まっており、その後に高齢者、基礎疾患がある人と続くことから、国民の大半はまだまだ我慢の日々が続きそうだ。
 こうした中、翌15日に、日経平均株価が一時3万円を超えた。この数字は、バブル景気に沸いていた1990年8月以来になるという。新型コロナの感染拡大で産業活動が低迷しており、出口が見えない状況下でのワクチンに対する期待感は大きい。オンラインやデジタル化など、一部産業は活性化したが、いわゆるコロナ倒産が増えているのも事実。これが今後どのように変化していくのだろうか。今後も注目だ。
 さて、2月14日と言えばバレンタインデーだ。日本では、チョコレートに愛や感謝を込めて贈るイベントとして定着していたが、今年に関してはやはりコロナ自粛の影響が懸念されていた。仕掛け人であるお菓子業界は気が気でなかったとは思うが、それほど影響が出ないのではとの見方もある。事前調査では、義理チョコは減少するも、自分へのご褒美チョコへの出資が大幅に増える傾向が見られたからだ。チョコレートが口の中で溶けるまでの時間くらいは新型コロナのことを忘れたいものだ。
(2021年2月19日掲載)