薬事ニュース社
オピニオン

>>>はやりことば<<<
 最近、「ぴえん」やら「きゅんです」といったワードが中高生を中心とした若者にバズっているらしい。聞けば、これらのワードには大きな意味がなく、「可愛い」であるとか「音の響きが良い」といった理由から用いているのだそう。筆者には全く縁がなく、この時点で正直よく分からないところではあるが、SNSを使うことが当たり前の人々にとっては、紛れもなく1つの文化として定着しているのだろう。
 記者という仕事をしていると、世の中の新しい出来事にいち早く触れることができる機会も多い。そんな中で、「きゅんです」のように、「これ、いつから使われているんだ?」というような、知らない言葉が当たり前のように使われている場面に遭遇することがしばしばある。少し前であれば、「IT」というワードをよく見かけるようになったなと思っていたら、気が付けば「ICT」のほうが多くなっていた。「AI」はもう当たり前の世の中で、「DX」は“デラックス”ではなく“デジタルトランスフォーメーション”の意味でとることが多くなった。
 若者たちが日々、SNSを巡回してバズリワードを積極的に捕捉しているように、情報の流れが速い今、最新の事象を捉えるためには、自らがこれらを取りに行く前向きな姿勢が必要になっている。注意すべき点は、SNSに疎い筆者がこのように話題にし、情報を調べている時点で、既に最新のトピックスではないという点だろう。
(2020年10月30日掲載)