薬事ニュース社
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>>>食生活改善普及運動<<<
 この9月が、食生活改善普及運動の実施月間だったことを今更ながらに知った。調べてみると、この食生活改善普及運動とは、「健康日本21(第二次)」で示された栄養・食生活の目標のうち、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」、「野菜摂取量の増加」、「食塩摂取量の減少」の3つに焦点を当てた運動を重点的に展開するもので、今年度は「毎日プラス1皿の野菜」と「おいしく減塩1日マイナス2g」が重点活動だったという。
 実際に、自治体や企業での取り組みが進んでおり、厚生労働省からは実例の紹介も行われていた。これをみると、自治体とコンビニエンスストアが提携し、サラダ、カット野菜等に「毎日野菜をプラス1皿シール」を貼付し販売した例や、スーパーマーケットで試食などを通じて減塩を呼びかけた例、食品メーカーによる減塩商品の展開例など、各方面で色々な手が打たれていた。
 こうした取り組みを見て感じたことは、この運動のことをどれだけの人が知っているのだろうかという点。自分自身、多少なりとも健康に気を使っているつもりであるし、買物や料理もする。ましてや、仕事柄、健康や医療に関する情報にアクセスがしやすい方であるが、この運動については全くのノーマークであった。会社員のこの身としては、会議や朝礼などの場で、上長からの“キツイお達し”でもない限り、認識することは難しいのかな、とも感じた。
(2016年9月30日掲載)