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>>>「戊子」の舛添大臣、真の「戊子」年となるか<<<
 2008年が明けた。今年の干支は「子」。というのが大方の答えだが、厳密に言うと、「戊子」(つちのえ・ね)となる。本来意味する「干支」とは、甲、乙、丙…の「十支」(じっかん)と、子、丑、寅…の「十二支」(じゅうにし)を組み合わせたものを指し、その組み合わせは60種類にも及ぶ。干支が一回りして同じ干支が巡ってくるとちょうど「還暦」となるわけだ。今年その還暦を迎えるのが1948(昭和23)年生まれの人。著名人では、映画監督の市川準さん、俳優の柄本明さん、目先を変えるとチャールズ皇太子もそうだが、舛添要一厚生労働大臣もその1人。
 昨年8月末に就任してからこの5カ月間、舛添大臣には年金記録問題、薬害肝炎問題、混合診療解禁問題などと次から次へと難題が降りかかり、それらは引き続き今年の課題でもある。年明け早々の内閣改造はひとまず見送られ、当面の間、厚生労働行政は舛添大臣が牽引することとなった。さて大臣にとって今年はどんな年になるのか。
 今年の干支である「戊子」。「戊」は「茂る」の意味で、草木が覆い被さるように茂っている様子を、「子」は「ふえる」の意味で、種子の中に新しい生命が芽生える様子などを表しているという。舛添大臣にとって、あらゆる問題、難題が茂りふえる負の暗示の年ではなく、「幸」や「福」の茂りふえる「戊子」の年であればいいのだが。
(2008年1月11日掲載)