国民病 肩こり・腰痛
フェルビナク製剤で市場活性化
多様なニーズと商品
肩こり・腰痛
肩こり・腰痛
 肩こり・腰痛は、男女、世代を問わず悩まされている。厚生労働省が行った国民生活基礎調査(2004年)によると、男女の有訴症状のトップ3に肩こりか、腰痛が入っている。男性では「腰痛」が1000人当たり82.0人で最も高く、次いで「肩こり」58.1人、「せきやたんが出る」55.0人の順、女性では「肩こり」が123.0人で最も高く、次いで「腰痛」が107.9人、「手足の関節が痛む」72.7人の順となっている。男性の場合、腰痛、肩こりを訴える人は3年前と比較して増えた。女性の場合、腰痛、肩こりともに3年前は大きく増えたが今回は、微減となった。
 肩こり、腰痛の要因は肥満、運動不足、不良姿勢、冷え性、ストレス(肩こりの場合)、過労、関節や骨の異常などの整形外科的要因、高血圧など、様々だが、慢性的な運動不足に加え、仕事だけでなく家庭でのパソコン使用の拡大していることは多くの人に当てはまるのではないか。女性に関しては、社会進出の増加が背景にあるとの指摘もある。
 500億円を超える一般用医薬品外用消炎鎮痛剤の市場は、価格競争が常態化している市場であるが、04年は「インドメタシン」、05年は「フェルビナク製剤」を使用した製品が貢献し、数量ベースでは拡大傾向とも言われる。市場調査会社の富士経済は、06年は価格競争は依然として続くものの「フェルビナク製剤」効果は持続すると予測している。
 特に市場シェア50%を超える第一世代の成分「サリチル酸」製剤は、価格競争が厳しくなっており、外用消炎鎮痛剤は、硬膏剤、パップ剤、スプレー、液、ミニ貼付剤など剤型もさまざまだが、製薬企業は、消費者のニーズを捉える新製品の開発に積極的だ。明確な症状、痛みを訴える患者が購入する製品であるため、好不況の影響は比較的受けにくいといわれる外用消炎鎮痛剤市場。製薬企業は、健康への意識の高まりを背景に、スポーツ関連の需要(スプレータイプ)の活性化や、有訴者が増えている女性のニーズ(無臭性)、使いやすさ、利便性の向上など、新たなニーズの掘り起こしに注力している。  患者は多く、その要因も様々。多様なニーズに合わせ、新成分やミニ貼付剤を始めとした多様な製品が店頭に並ぶ中、製品の選択に関する情報以外に、肩こり・腰痛に関する情報をどこまで患者に提供できるか。セルフメディケーションにどのように貢献するか、専門家の出番だ。
薬局・薬店の相談機能がカギ
(薬事ニュース 2006年6月9日号掲載)